- 「毛玉を取ってください。時間は何時間かかってもいいし、お金はいくらかかってもいいので」
- 「2ヶ月伸ばしっぱなしなので、バリカンでツルツルにしちゃってください」
- 「うちの子、トリミング嫌いなのよね」
時々、こんなお客様をお見かけする時がありますが、わんちゃんにとって何一ついいことはありません。言葉は悪いですが、拷問と言っても過言ではないくらいです。なぜならば、わんちゃんにとって、トリミングを行うということは、多かれ少なかれ、ストレスがかかります。
ハーブ温浴などは気持ちが良いので、それなりにストレス解消や皮膚にとっても良いのですが、トリミングのように同じ姿勢でじっと我慢して待っていることは苦痛以外の何ものでもございません。
トリミングが嫌いになる
わんちゃんの毛玉を伸ばす作業をイメージすると、人間で例えるのであれば髪の毛を束にして掴まれて、引っ張らている状態が続くということです。
飼い主様のエゴで、させたいスタイルのためだけに、長時間かけて髪の毛を引っ張られ続けて同じ姿勢で我慢させられる、ハサミという凶器が目の周りをチョキチョキ行き交う…。それでは、わんちゃんもトリミング嫌いになってしまってもおかしくありませんよね。
また、毛玉が多くて、仕方なくバリカンをご希望される方も少なくはありませんが、バリカンを入れるということは、毛質が変わってしまったり、二度と毛が生えてこなくなる可能性もあります。そして、何よりも、皮膚を守るための被毛がない、あるいは薄いため、ケガや皮膚病のリスクが上がってしまうということです。
トリミング推奨頻度は2〜3週間に1回
当店のお客様でも、2週間に1回トリミング(トイプードル)、2週間にシャンプーとトリミングを交互に1回ずつ(ポメラニアン)、10日に1回トリミング(トイプードル)というお客様も珍しくありません。わんちゃんにとっても、コスト面についても、そして何よりもわんちゃんの健康面に優しいからです。
犬種によって異なりますが、当店では、トイプードルちゃんの場合ですと、トリミングの推奨頻度は2〜3週間に1回をお勧めしております。なぜなら、わんちゃんの皮膚に優しいだけでなく、スタイルの維持も伸びた分だけを少しカットするだけで良いので短時間で済み、わんちゃんのストレスが大幅に軽減されます。トリミングが終わればご褒美にオヤツをもらえたり、当店の室内ドッグランでお友達と遊べたら、トリミングがもっと好きになるかもしれませんね。
当店の他店にはあまり見かけないサービスとして、トリミングコースだけでなく、シャンプーコースにも28日以内(10%オフ)や42日以内(5%オフ)の定期割引が適用されるので、少しでもコストを下げるのであれば、それらのタイミングでシャンプー⇄トリミングを交互に行うことをお勧めします。
一番最悪なパターンは、2〜4ヶ月に1回、かなり被毛が伸びてきてからのトリミングです。まず、バリカンで刈るにしても、毛玉を伸ばすという手間がかかるため人件費がかかります。多いわんちゃんだと、毛玉の処理だけで1万円を超える場合もございます。その場合、当店ではわんちゃんの体調面を考え、トリミングは後日に行わせて頂く場合がほとんどです。そこでまた1万円近くかかるわけです。
また、被毛が伸びるということは、わんちゃんの目に刺さり、眼球を傷つけ目の病気を誘発する要因にもなりかねません。よって、最低、遅くとも1ヶ月に1回はトリミングを、理想としては2週間に1回トリミング、または、2週間に1回シャンプー⇄トリミングを交互にされることを推奨致します。結果的に安くつきますし、わんちゃんにとって何より幸せです。
ただし、ご自身でシャンプーをやられる方は十分ご注意してください。わんちゃんのシャンプーはすごく難しいです。2年制のトリミングの学校やトリマー養成所を卒業された方でさえ、実務で初日から完璧にシャンプーができる方はそうはいません。
だから、インターンシップで就職が決まった学生は、その後、卒業するまでアルバイトとして経験を積むのです。それを素人(失礼)がyoutubeか何かを見てシャンプーをすることは非常に危険なのです。なぜならば、シャンプーは乾かすことが難しいからです。表面は洗えて綺麗になって、良い匂いになったとしても、実は、中の方は生乾きで、匂いを発するだけならまだしも、雑菌によりカビが生え、皮膚病などにかかってしまう可能性が高まるのです。
結論を申し上げますと、以上のことにより、2〜3週間以内にトリミング、または、シャンプー⇄トリミングを交互に行うことをお勧め致します。
愛するかわいいわんちゃんのためを思って。
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