トリミングサロン・ペットホテルLucuでは、「ワクチン接種証明書」の代わりに、「抗体検査結果証明書」の提示でも可能となっております。
なぜなら、「ワクチン接種証明書」は、ワクチンを接種しましたよ、という証明だけであって必ずしもワクチンが効いているという証明ではないからです。反対に、「抗体検査結果証明書」は科学的に見てワクチンが効いている、抗体を持っている証明になると考えられるからです。
また、抗体検査をしてから、ワクチン接種を行うか判断することを推奨しております。
近くの「抗体検査取扱病院を調べる」 【参照元】Vacci Check
もくじ
ワクチンの種類について
狂犬病ワクチン
日本の法律で毎年接種することが義務付けられているワクチンです。こちらは必ず打ってください。
混合ワクチン
コアワクチン
一度免疫ができると、長期間免疫力が維持できるワクチンです。
- ジステンパーウィルス
- パルボウィルス
- アテノウィルス
ノンコアワクチン
生活環境やライフスタイルに合わせて必要になってくるワクチンです。免疫持続期間が短いため、必要な時期での摂取が必要です。
- レプストピア
- パラインフルエンザウィルス
- ボルデテラ
【PDF】WSAVA犬と猫のワクチネーションガイドライン 日本語版2015より
ワクチン接種の適正回数
どのタイミングでワクチンを接種していますか?
- 「トリミングサロンで証明書が必要と言われたから」
- 「かかりつけの動物病院で毎年行っているから」
などでしょうか?
最新のワクチンの研究によると、わんちゃんによって免疫のつき方が異なってくることが分かっています。最も多いケースでは、一度のワクチン接種で3年以上持続することが挙げられており、中では、一生涯有効であると報告されるケースもあるそうです。
一方で、ワクチンの効果が1年にも満たないケースや、まったく効果が得られないといったケースも報告されているため、免疫のつき方は一律ではないのです。
子犬のワクチン回数について
子犬は生まれてすぐに母犬の初乳を飲むことで、感染病に対する免疫を譲り受けます。この免疫は、約45日〜150日で消えてしまうため、一般的に、生後45日〜60日の間に1回目のワクチンを接種します。
しかし、抗体が残っている内にワクチンを接種しても抗体を作ることができず、ワクチンを打った意味がありませんが、早い子は抗体がなくなりかけている場合があります。抗体は予防接種を打ったらすぐに身体を守れる値まで上がるわけではなく、接種後10~14日ほどで予防効果が期待できる抗体価になります。
よって、1回目のワクチンは、万が一抗体がなくなりかけていた場合に備えての保険(「捨て打ち」と呼ばれる方もいらっしゃいます)をかける意味で打つ場合があります。そのため、更に1ヵ月後に2回目のワクチンを接種しますが、この時にもまだ抗体が残っている場合があります。そのため、万が一に備えて更に1か月後に3回目のワクチンを接種します。
この3回目のワクチンに関しては、接種時期などにより、獣医師さんによっては2回目のワクチン接種で終了する場合がありますので、回数につきましてはかかりつけの獣医師さんにご相談ください。
ワクチンの接種時期を知る方法は抗体検査
抗体とは、細菌やウィルスと合体して、病原性をなくす働きを持つものです。
抗体検査(ワクチチェック)とは、ワクチンによって得られた抗体(免疫力)の有無を調べる血液検査です。
- 抗体があった=免疫力あり →コアワクチンの追加接種は必要なし
- 抗体がない=免疫力なし →その事実に基づいて対策を行う必要がある
ワクチンの副作用
ワクチン接種は感染予防に有効ですが、副作用のリスクもゼロではありません。先代犬のりんはよく鼻が腫れたり、体調を崩していました。抗体が残っているのにワクチンを打つことは過剰接種にもつながるので、副作用のリスクを最小限に抑えるには過剰接種を避けた方がいいと考えます。
ただし、副作用がかわいそうだから打たないという考えは危険かもしれません。なぜなら、病気になって亡くなってしまう確率から比べると、副作用発生率の方が圧倒的に低いからです。例を挙げると、狂犬病の致死率は100%、ジステンパーウィルスの場合は約50%となっています。それに比べて、副作用発生率は症状が軽度のものを入れても0.6%程度といわれています。
以上のことから、Lucuでは、ワクチン接種は確実に行って頂きたいですが、抗体検査を行った上で、過剰接種を行わないことがわんちゃんのためになる、長生きにつながると考えております。
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